長編小説*

わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#56. 大胆な行動に出る*

#56.結構私の大学でも星ちゃんたちの交流試合は話題だった。学校の掲示板にも大きく書かれていたし、毎朝正門のところではアメフト部の誰かしらがチラシを配っていたからってのもある。ーーーでもそれ以上に先日、星ちゃんがテレビに出てインタビューを受...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#55. 大学との交流試合*

#55.そして新緑を迎える4月、私は大学2年生になった。・ここ最近、大きめのキーボードを買った。突然弾けなくなったピアノを久しぶりに弾いてみたいと思ったから。だからと言って簡単に感覚が戻るわけでもなく、私は星ちゃんがいる時にだけ教える、とい...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#54. 愛しくて*

#54.ーーー正月休みも終わり、私たちは日常の生活に戻った。・私は不安だった・・・。星ちゃんが会社に行きたがらないんじゃないか、不安に思っていることがまだあるんじゃないか、もし自分だったらやっぱり復帰するのは辛いから・・・。「ーーー今日、監...
スポンサーリンク
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#53. SNSの怖さ*

#53.あの日からー--・・・私たち二人の間には微妙な空気が流れている。・「ーーー週末は川崎で試合だ、その次の週は東京だーーー。そしたらシーズンが終わる。」そう、アメフトは1月でシーズンが終わる。そこから年明け早々にライスボウルという社会人...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#52. 朝帰りの衝突*

#52.ーーー季節は過ぎ、11月の半ば。もう半袖では過ごせないくらいに寒い。そんな季節、星ちゃんの初めてのシーズンが始まった。・社会人になって初めてのシーズン、私にしてあげられることは特別なかった。ただ笑って側にいる、それだけしか出来なかっ...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#51. お人好しな自分*

#51.そして今日は月曜日ーーー、私は今、兄の会社のとある会議室にいる。・ことの発端は昨日、星ちゃんや同期の人たちと盛り上がっている最中に来たお兄ちゃんからの一本の電話だった。お休みの日なのに監督から着信を受けたお兄ちゃんは、今から監督が行...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#50. 最高のプレゼントを*

#50.今日は星ちゃんの23歳のお誕生日ーーー。私は朝からキッチンをフル稼働させて大忙しだ。昨日の夜から仕込んでおいた鶏肉のハニーマスタードをグリルにインする。その間にリクエストされていたハンバーグを作って、ポテトサラダも添えた。それだけで...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#49. 星ちゃんの止められない怒り*

#49.ーーー過呼吸は一般的に心に抱えている恐怖や不安などが引き金となって精神的ストレスに伴い起こると言われている。私の場合・・・、藍沢さんという存在自体がストレスに繋がったのかもしれない。・「・・・大丈夫か?」お兄ちゃんは私を抱きしめ、落...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#48. 恐怖よりも勝るもの*

#48.ーーー次の日は日曜日、真夏というにはとてもふさわしい暑い日。私は何かを吹っ切るかのように、家の中を雑巾掛けからとにかく大掃除をした。・「ねぇ、星ちゃん。」「ん?」今日は自宅でのんびりする星ちゃん。今はこの前の練習試合のビデオを見てい...
わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#47. もう一度・・・*

#47.8月も半ばになり毎日うなだれるような暑さに気力を失っている。ーーーでも8月は星ちゃんのお誕生日がある。私はーーー・・・何をして祝ってあげようか、今毎日そのことだけを考えて過ごしてる。・「ーーーただいま。」そして、今日、彼は海へ行った...