またすぐ来るであろう東京ディズニーランドホテルを後にして、
僕は聖ちゃんの運転に身を任せて・・・
子供たちと一緒に一寝入りした。
・・
ーーー小さな女の子の大きな泣き声で目が覚めた僕は、既に車が停止中だったことに少し焦りを覚えた。
起こしてくれれば良かったのに、という気持ちと僕だけではなく子供たちも眠っていることへの配慮から起こさなかったことも分かっていたから僕は敢えて何も言わなかった。
そして子供たちが起きる気配もなかったので、
ベビーカーに2人を乗せて起きるまで公園内を散歩しようという結論に至った。
駐車場から進むと見覚えのある雑木林、と景色の綺麗な道。
見覚えがあるようで、見覚えがない公園。
だけど親しみがある公園ーーー。
何だろう、この気持ちは・・・

そう思っているときに不意に問いかけられる質問。
その問いかけに正直不安がよぎったけど、一瞬で思い出したーーー。
目の前に立つ巨大な観覧車を見て、僕はあの時の公園だったことに気が付いた。

あの時はとにかく聖ちゃんと最後に一度話したくて、それだけに必死だったから正直周りの風景とか目に入っていなかっった。
ただ彼女と話して最後じゃないお別れをして、僕が新たに決意をした場所だった。

彼女がすごく恥ずかしそうに嬉しそうに言うもんだから、ここが公の場所じゃなかったら僕は彼女を今すぐにでも抱きしめていたであろう、と思った。
僕の個人的希望は一緒に観覧車に乗りたかった、
だけど小さい子供連れて乗るにはリスクが高すぎるということで今回は断念した。
いつか子供達がもう少し大きくなって観覧車に乗れるような年齢になったらまた一緒に来よう、と僕たちはその場で誓ったんだ。
・・
子供達が起きたのは僕たちがベンチでアイスを食べている時で、
目が覚めた澪とバッチリ目が合った僕は正直少しだけ気まずさがあった。
大人だけおいしいものを食べてズルイ、とでも言われているような視線だったから。
すぐさま僕たちはベンチの横にあった遊具が少し置いてある公園で遊ばせた。
まだ1歳ホヤホヤの2人には難しい遊具ではあったけど、
澪は特に泣くことも怖がることも何に対しても動じることなく興味を出して進んでいった。
一方の潤は聖ちゃんの抱っこだけで公園を過ごしていたように思う、
彼にはまだこの公園は早かったようだ。
澪は公園をすごく楽しんだけど潤をもっと楽しませてあげたい、ということから・・・
僕たちは同じ年代の子供がいた小さな池に足を運んだ。
そこには鴨がたくさん泳いでいて、
親子で餌やりを楽しんでいる姿が非常に微笑ましく感じた。
僕たちも近くに売ってたポップコーンを手にして澪と潤、それぞれに平等に持たせて餌やりを楽しませてあげることができた。
鴨に餌をあげること自体を聖ちゃんは怖がっていたけど、
子供達はキャッキャ喜んでいて・・・
僕はその姿を見ただけでも胸が飛び跳ねてこの上ない幸せを感じた。
それだけじゃない、
この公園は大きな芝生もあって・・・
とっても元気な子供たちは芝生の上ではしゃいで、遊んで・・・
公園より、餌やりよりも、1番ここが楽しそうにしていたように見えた。
・・
帰りの運転は僕ーーー。
後ろで元気に子供たちの楽しそうな声、
助手席に座る聖ちゃんの幸せそうな笑顔。
そして運転席から握った君の手ーーー。
全てが愛おしくて、
この時間が止まれば良いのに、とさえも思った。
それと同時に聖ちゃんに対して心からの感謝が込み上げたーーー。
僕と出会ってくれてありがとう。
僕と一緒になってくれてありがとう。
ここまで連れて来てくれてありがとう。
そんな気持ちを込めて、
僕は握っていた手に力を込めた。
現在2人目を妊娠中の私、手の浮腫が酷くて痺れまくりで聞き手の右手がうまく動かずに毎日苦戦しています・・・。
また娘の幼稚園も閉園中のため、
夕方には疲労困憊の私は寝落ちすることが多くて( ̄▽ ̄)
もう少し頻度を上げたい、そして出産までのあとほんの数ヶ月には完結したいと思っていますので更新率は低いですが最後までお付き合いくださるとうれしいです♡
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