迎えた退院の日ーーー、
聖ちゃんは母さんと子供たちと一緒に早めに病院に来てくれた。
「夫婦喧嘩は程々にしてくださいね。」
冗談まじりに主治医の先生や看護師さんたちに茶化されながら病院を後にした僕たちーーー、
たった数日離れていただけなのに同じ家に帰れることがこんなにも幸せだと再確認した。
*
母さんには世話になりっぱなしだから少しでも休んでもらいたいと言う聖ちゃんの計らいで、
母さんを先に送りそのまま聖ちゃんの運転で僕たちは自宅に戻った。
久しぶりに見る自分の家ーーー、
聖ちゃんがいなくなって数日だけではちゃめちゃに汚かったはずなのにとても綺麗に片付いていることに驚いた。





また時計を見れば11時過ぎだけど、
ちょうどお腹も空いていたし何よりも病院食よりやっぱり聖ちゃんの手料理を食べたかった僕はその言葉に甘えて寝室で横になった。
*
男というものは不思議な生き物で、
ベッドに横になってしまえば数分で深い眠りに付くことができる。
本当に大きな邪魔さえ入らなければいくらでも眠り続けることができるのだ。
ドンっ!
聖ちゃんの言葉に甘えて深い眠りについていたボクは、
大きな衝撃で目が覚めた。
一瞬何が起きたのか分からなくてただお腹にのしかかる重りで吐きそうになっていたのだけは鮮明だ。
寝ぼけている目をうっすら開けるとニコッと微笑む愛しい我が子の姿が目に入った。
ーーー犯人は潤。
眠ってる僕の上に突進して来たんだ。
そしてベットサイドで私も乗りたいと言わんばかりに泣いている澪ーーー。
僕は澪に微笑んでそのまま抱き上げて潤の隣、
僕のお腹の上に2人を乗せた。
子供たち2人は僕の上に乗って嬉しいようで、
2人にか分からない喃語でキャッキャしているけど。
僕は2人の体が想像以上に重くて結構辛かった。
ーーーだけどそれ以上に子供たちが楽しそうにしている、
そして奥で聖ちゃんが作るご飯の良い匂いがしてくる。
その瞬間に何よりもの幸せを覚えた。
そして今回のことで身に染みたことがある。
何気ない日々に感謝をする。
大切な人が健康で笑顔でいてくれることへの幸福感。
そして人を愛することーーー。
それは自分自身を強くもするけどそれ以上に弱くするものだと言うことを。
だからきっと守らなければならないんだと思う。
笑顔を幸せを守るために、
僕がこの家族を守り抜かなければならないんだ、
と言うことを痛感した。
体調をずーと壊していました( ̄∇ ̄)
完全ではないですが少しずつ調子を戻していきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします♡
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