週が明けた月曜日、
僕はまさかの福岡出張を言い渡された。
それも前回よりはるかに長い2週間という期間。
*
本来なら小さい子供がいる人に長期の出張の声はかけないらしいけど、
今回は福岡で前回僕が担当していたモノが不具合を起こしてしまったことで向井さんと一緒に対応することになったから絶対に行かなければならない。
「力不足でゴメンな、小さい子がいるのに。」
部長は本当に申し訳なさそうに言っていたけど、部長のせいでも誰のせいでもない。
ただ2週間ーーー、
聖ちゃんや子供達と離れて過ごすことに僕は寂しさを隠しきれなかった。
*

昌
ーーーゴメン。2週間も家を空けることに・・・
あまりにも憂鬱な気持ちで帰宅した僕を見て聖ちゃんはご飯の後ゆっくりと話を聞いてくれた。
こういう時、本当に頼りになると思う。

聖
大丈夫だよ、家のことは私がきちんとやるから晶くんは仕事を頑張ってきて。毎日子供たちの様子聞かせるから!いつからなの?

昌
ーーー水曜日です。

聖
そっか、分かった!寂しいのはみんな一緒、頑張ろう!
僕は涙をこらえて笑顔を向けてくる彼女を抱きしめて感謝の言葉を伝えた。
そうだ、寂しいのは僕だけじゃない。
聖ちゃんだって同じなんだ。
2週間耐えて絶対に帰ってくる、そう決めた。
帰る場所がある、それがどんなに幸せなことが僕はまた改めて実感した。
その夜ーー、
僕と聖ちゃんは2週間分の寂しさを埋めるかのようにお互いを求め体を重ねた。
彼女はきっと僕が思ってるより寂しさを感じてる。
ボグが彼女を求めるより先に求めてくれ、
いつも控えめな彼女がとても大胆だった気がする、
そんな姿に僕も興奮した。
何度も何度も求め合い、お互いに果て眠りについたのはきっと夜中2時過ぎだと思うーーー。
子供たちの泣き声で7時前に起きた僕たちはお互いに何も身につけていないことに恥ずかしさを覚えてすぐに身体を離して着替えた。
ーーー僕としては裸と裸が密着する気持ち良さをもう少し感じていたかった。
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