【 中学聖日記_妄想 】#66. 我が家へようこそ。

中学聖日記_妄想

子供達が退院するまでの二週間、
聖ちゃんは毎日母乳を届けに行った。
朝起きてお弁当作りから始まり家事をこなし、
病院に澪と潤の様子を見に行く。
自宅に戻れば子供達のために用意したベビーベットそれぞれに装飾を始めていた。
ブルーとピンクに分けて、
入院中に編んだと言っていたニット帽と靴も一緒に置いて子供達が帰ってくるのを心待ちにしているのが聞かなくてもよく分かる。

子供達の成長も聖ちゃんの努力あってか順調で、
予定の二週間より少しだけ早く退院することが出来た。
「退院おめでとうございます!何か不安なことなどがあったらいつでもここにいます、いつでも来てくださいね!」
心強い小松さんの言葉に聖ちゃんの目から涙がこぼれ落ちた。
「何泣いてるの、お母さんになったんでしょう(笑)しっかりしなさいっ!」
「はいっ(笑)」
その場にいた僕は母娘の会話を見ているようだった。

聖ちゃんが澪を、一緒に来てもらった母さんが潤を抱いて僕の運転する車で帰路に帰った。
自宅に戻ると落ち着く間も無く澪から泣き始めた。
アタフタする僕たち2人に母さんが言った。
「ずーと病院にいて環境が変わったのを子どもは気がつくものなのよ。少しずつ慣れてきたら泣き止むだろうし大丈夫。あとお腹空いてるんじゃないかな?」
母さんの指摘に聖ちゃんもアッ!という顔をして、
すぐさま1人ずつ交代に授乳を上げ始めた。

「お母様、すごいですね・・・」
本当に澪と潤は聖ちゃんの授乳でコロッと泣き止んで、
眠りについていた。
ーーーそっと、そーと起こさないようにベットに横にしてやっと聖ちゃんは子供達の荷物を片付け始めた。
ーーーそんな聖ちゃんを見て僕は何が出来るだろう、
ただ漠然と考えていた。
それと同時に大好きな聖ちゃん、
そして子供達とこれから生活が始まると思うと楽しみで仕方なかった。

 

お久しぶりです*
間が空いて空いません、それなのに沢山の読者の方々が来てくださっていて本当に感謝していますっ!
読んでくださってくださる方のためにも更新しないとって思ってたんですが、
娘が幼稚園に入り私も幼稚園のことで行くことが増えて疲労困憊で寝落ちの毎日でした*
また更新できるときはしていきますので、
これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` )

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