僕たちが泊まったディズニーランドホテルはオフィシャルホテルということだけあって、
外観はもちろんホテル内全部もとても可愛らしい作りをしていた。
また数は限られているようだけどキャラクタールームも設置されており、
いつか子供を連れて泊まりに来たいとさえも僕は思った。
さらにアリスガーデンと呼ばれているランドホテルの庭園を聖ちゃんはとても気に入ったようで、
次の日もランドに入ることが出来たのに庭園をのんびりお散歩したりホテルの中の散策をしたりチェックアウトまでのんびりと過ごした。
そして僕たちの披露宴、このホテルでも良いんじゃないかと僕は思い始めた。
2人で初めて泊まったホテルということもある、
だけどそれ以上にスタッフの対応だったり、清潔さ、
そして誰もが夢見るミッキー達にお祝いしてもらう、
そんな披露宴でも良いんではないかと思い始めたんだ。
*

聖
これ、お揃いで買わない?
おみやげ屋さんに売っていた夫婦茶碗に一目惚れした聖ちゃんは嬉しそうに僕に言った。

昌
もちろん!マグカップも一緒のにしませんか?

聖
いいよ、折角だし買おうか。
僕たちは旅行気分で、
とにかく2人の時間を楽しんだ。
*
ホテルのチェックアウトをして腹ごしらえをして帰路に向かう中・・・
聖ちゃんはレバーに乗せていた僕の手の上に彼女の手を添えて・・・笑顔で言ってきた。

聖
付き合ってくれてありがとう、楽しい思い出ができた。
僕は運転中だったからあまり彼女を見ることは出来なかったけど一瞬だけ振り向いて微笑んだ。

昌
僕もすごく楽しかったです。また行きましょうね!
その時に返された笑顔が透き通っていて、
本当に美しかった。
その夜、
僕は九重からの電話を受けた。
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