【 中学聖日記_妄想 】#68. 自分なりの育児*

中学聖日記_妄想

澪と潤が生まれて3ヶ月が経った。
聖ちゃんは自分の育児を正しいとは思っていなくて、
いつも悩んで、もがきながらだけど愛情を持って2人を育ててくれている。
きっと正しい育児なんてない、
悩んでもがきながら自分らしいーーー。
聖ちゃんらしい育児をして僕は子供を育てることを楽しんでもらいたい。
その為なら何だって協力したいと思う。

ここ最近の聖ちゃんは自分なりの育児を楽しんで来ているようにも見えてきた。
生まれた時からやっている月齢日ごとにシールを貼って写真撮っては仕事中にいつも送られて来てホッコリする。
それに100日を迎えた日には、
澪と潤の100日アートをオムツと絡めて1人で楽しんでいるようにも思えた。
色んな体制の子供達が送られてきて少し気の毒な気もしたけど何より聖ちゃんがとても楽しんでいることに僕はすごく嬉しかった。

僕もーーー、
会社が終わると直帰した。
もちろん残業の日はどうしても断れない時もあったけど理解ある部長のもとで働いていることもありなるべく残業はしないように先輩たちに仕事を振り分けたりしてくれた。
その気持ちを受け取り、
真っ先に帰宅して子供達をお風呂に入れることが僕の日課となった。

澪はよく泣く子で外に連れ出しても常に泣いている。
きっと環境の変化に敏感な子なんだと思う。
ベビーカーも拒否で寝かせたら一目散に泣き出すから僕がいるときは必ず僕が抱っこをしている。
潤はその逆でとても大人しいタイプのようだ。
もちろん泣き始めたら止まらないこともあるけど、
生後2ヶ月の時からあやすだけでよく笑う子だった。
澪がよくなく分、
潤は落ち着いているようにも見えるのかもしれない。
ある意味バランスの良い兄妹だと僕は思う。

*

聖
もうすぐ首も座る頃だし、お父さんに会いに行かない?

子供達も同時に寝静まっていた夜遅く、
聖ちゃんは僕に言った。

聖
ーーー初孫の顔を写真だけじゃなく、直接みたいと思う。私もお父さんに直接抱っこして欲しい。

と。

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