長編小説*

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君がいる場所

【 君がいる場所 】#103. あっという間の時間*。

#103. 私の頬から流れる涙を先輩はぬぐった。 ・ 「…引くだろ、自分でも正直少し引いてる。こんな感情が自分にもあったんだって思うと正直気持ち悪いとさえ思う。」 「そんなこと思わないよ!私は嬉しいよ。先輩の気持ちが聞けて、こんなにも好きで...
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【 君がいる場所 】#102. 先輩の本心*。

#102. 自分の方向性が決まったからには相談に乗ってくれた森田さんに話すのが筋だと思った。 「ごめん、樹にちょっと話しちゃって。今、アイツそっち行ったからきちんと話し合いな。めっちゃ反省してたし、許してあげても良いんじゃないかな?とりあえ...
君がいる場所

【 君がいる場所 】#101. 焦る心*。 – Itsuki Side –

#101. - Itsuki Side - 花に会ってお土産を渡し、 寮に戻るとテレビの前に森田さん・吉岡さん、アリサさんが団らんしていた。 ・ 「どこ行ってたんだ?コーチが探していたぞ。」 「自宅に戻ってアイツに会ってきました。」 「おー...
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君がいる場所

【 君がいる場所 】#100. 自分軸*。

#100. 森田さんと過ごした二時間はあっという間に過ぎて行った。 ・ 森田さんは実家が大分で温泉と旅館を経営していると教えてくれた。 私の実家と似ている部分もあって意気投合した。 「いつかは旅館を継ぐんですか?」 「いや?兄貴夫婦が継いで...
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【 君がいる場所 】#99. 先輩の先輩*。

#99. もうすぐハロウィン。 街中は可愛いグッツで賑やかになり始めた。 先輩は本格的にシーズンが始まり、家にいることが減った。 ・ 「寂しくねえの?」 久しぶりに今日は勇気さんや副社長とランチを食べに来た。 「寂しくないと言ったらウソにな...
君がいる場所

【 君がいる場所 】#98. あなたが欲しい*。

#98. 1人トボトボと帰宅する途中、 私は自宅の近くに新しくオープンしたカフェを見つけた。 その名も【 HANABIYORI 】で自分の名前が入っていることになんだか小さな幸せを感じた。 ・ 自宅に戻ってテレビを見ていると先輩が帰宅した。...
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【 君がいる場所 】#97. タイミングが悪くて…*。

#97. 金曜日の早朝、 私は九州に向かう先輩を自宅から見送った。 ・ 寂しくないと言ったら嘘になる。 本当はめちゃくちゃ寂しい。 でもきっとそれは先輩も同じだと信じたいから私は笑顔で送り出した。 ーーーそれに応えるように先輩も笑顔で行って...
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【 君がいる場所 】#96. 甥っ子にご対面*。

#96. わたし、もう大丈夫ーーー・・・ 一人じゃない。 先輩の力強い言葉でそう思えた。 ・ 季節は夏も過ぎ、肌寒くなってきた10月。 「来週金曜から遠征して九州で試合、月曜に戻ってくるよ。」 「ーーー分かった。じゃあ、今週末はまだ空いてる...
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【 君がいる場所 】#95. 普段と違う彼女*。

#95. - Itsuki Side - 花と気まずいまま過ごしたお盆休みは簡単に明ける。 「ーーー今日、飯でも食いに行くか?」 俺は彼女とのこの空気をどうにかしたくて飯に誘う。 ーーー分かりました。 とだけ笑顔もなく無表情で言葉で返してき...
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【 君がいる場所 】#94. 離れる不安*。

#94. 私は先輩と離れるのが怖くなったーーー。 先輩とだけじゃない、 1人になることを極端に恐れるようになった。 お姉ちゃんの苦しむ姿を目の前で見て、 1人になるのが怖くなってしまった。 ・ 「ーーー今週末、2泊3日で海の大会で家にいない...