長編小説*

わたしの好きなひと。

【 わたしの好きなひと 】#62. 復縁*

#62. 久しぶりに入る星ちゃんの家の鍵はパスコード式のものだ。 前と変わらず私の誕生日がパスワード、 そう教えてくれた。 ・ そして久しぶりに入る家の中ーーー。 2人で眠ったベットも、2人で座ったソファも椅子も何も変わってない。 私の服を...
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【 わたしの好きなひと 】#61. 良い方向へと・・・*

#61. ーーー愛してる。 そんな言葉が聞こえた瞬間、私の唇に柔らかい、 そんな感触が落ちて来たーーー。 ・・・そして私は目覚めた。 まるで王子様にキスされて起きたプリンセスみたいに。 ・ 「ーーー悪い・・・」 ーーー星ちゃんはそう言って嗚...
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【 わたしの好きなひと 】#60. 愛してるんだ* – Seiya’s Side –

#60. - Seiya’s Side - 何が起こったのか分からなかったーーー。 ・ 「罪を償ってもらう!」 そう目の前にナイフを出され、その瞬間に「ダメー!」という声と共にオレは懐かしい待ち焦がれていた彼女に抱きしめられていた。 ーーー...
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【 わたしの好きなひと 】#59. 3ヶ月後*

#59. あれから3ヶ月ーーー、 私は大学の近くで一人暮らしをしている。 ・ 全ての荷物は彼の家に置いてきた、 取りに行くのも辛くて衣類を含めた全て買い直した。 あの場所にあった私の衣類が今どうなってるのか知らないーーー。 そして彼が今どう...
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【 わたしの好きなひと 】#58. 彼の幸せを願う*

#58. ーーー星ちゃんに拒絶されてからも、 私たちの関係は何も変わらない。 ただスキンシップがなくなった、それだけ。 ・ あの日を境に私からのスキンシップは避けた。 寝る前に抱きつくことも、手を繋ぐことも、もちろんキスすることも全て。 き...
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【 わたしの好きなひと 】#57. 女の嫉妬*

#57. 週明けーーー、 私は大学に到着するなり4人組の女性に人気の少ないところに連れて行かれた。 ・ 「ーーー私たちが何の用があって呼んだか分かる?」 大学で授業なんて人それぞれ違うのに、 私を国際法の教室の前で待ち伏せしていたこの4人、...
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【 わたしの好きなひと 】#56. 大胆な行動に出る*

#56. 結構私の大学でも星ちゃんたちの交流試合は話題だった。 学校の掲示板にも大きく書かれていたし、 毎朝正門のところではアメフト部の誰かしらがチラシを配っていたからってのもある。 ーーーでもそれ以上に先日、星ちゃんがテレビに出てインタビ...
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【 わたしの好きなひと 】#55. 大学との交流試合*

#55. そして新緑を迎える4月、 私は大学2年生になった。 ・ ここ最近、大きめのキーボードを買った。 突然弾けなくなったピアノを久しぶりに弾いてみたいと思ったから。 だからと言って簡単に感覚が戻るわけでもなく、 私は星ちゃんがいる時にだ...
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【 わたしの好きなひと 】#54. 愛しくて*

#54. ーーー正月休みも終わり、私たちは日常の生活に戻った。 ・ 私は不安だった・・・。 星ちゃんが会社に行きたがらないんじゃないか、 不安に思っていることがまだあるんじゃないか、 もし自分だったらやっぱり復帰するのは辛いから・・・。 「...
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【 わたしの好きなひと 】#53. SNSの怖さ*

#53. あの日からー--・・・ 私たち二人の間には微妙な空気が流れている。 ・ 「ーーー週末は川崎で試合だ、その次の週は東京だーーー。そしたらシーズンが終わる。」 そう、アメフトは1月でシーズンが終わる。 そこから年明け早々にライスボウル...