【 10歳年上の彼 】#12.

10歳年上の彼。

#12.

疲れたーーー・・・。
慣れないスーツに色んな人からの視線、
慣れない挨拶に会社見学。
自分で望んだことではあるけど、
想像以上に疲れたーーー・・・。

「・・・雪乃。」
「んっ・・・」
「風邪引くぞ。ーーー雪乃、起きろ。」
なんとなく海斗さんの声がする、そんな気がした。
ん?ーーー違う、本物だ!
ハッとして目を覚まし焦る。
「えっ!!今何時?!」
「ーーー9時半だけど・・・」
「ウソ・・・」
待って、私ずーと寝てたの?
スーツのままずっと寝てしまってたの?
「どした・・・?」
「私、ずーと寝ちゃってた・・・」
「気を張って疲れたんだろう。」
いつもスーツで寝そうになる海斗さんにシワになるから脱いでと言ってる。
そんな自分が寝てしまうなんて・・・
「ーーーうん、疲れた。毎日海斗さんはすごいな・・・。」
「最初は俺もそんな感じだったはず。」
彼は自分のスーツを脱いでから私の上着を脱がせてくれた。
「・・・ありがとう。」
「風呂入るかーーー・・・」
一緒に入ろうと誘われているーーー。
でも会社での海斗さんを見ていたから愛しくて触れたくて仕方ない私は戸惑うことなく承諾した。

「あっ・・・あっ・・・」
「今日の雪乃やばい・・・もうトロトロだぞ。」
そう言ってわざと私の中から指を出して見せてくるから余計に興奮する。
「そんな・・・あっっっ・・・」
わざと乳首を口で強く齧りながら、
私を指で激しく攻撃してくるーーー。
息遣いが止まらなくなる・・・ーーー。
はぁはぁ、息を何度も必死に整える。
肌と肌が絡み合い、私も彼の胸に手を添える。
乳首がビクンと立ったのが分かる、
そこを軽く唇で咥え唇で転がす。
「んっ・・・」
「あっっ・・・あっあっあっ・・・」
お互いにお互いを刺激する、
お互いが求めるーーー。
「ゆき・・・んっ・・・」
海斗さんも感じてるーーー・・・。
それを聞くと私も何故かさらに溢れ出し、
もう止まらないーーー。
「・・・我慢できねぇ・・・良いか?」
私は頷く。
そしてそのままお姫様抱っこでベットに連れて行かれ何度も突かれる。
「あっ・・・カイ・・・さん・・・」
「ーーー・・・うん・・・」
ーーー突いて突いても、
何度到達しても彼は終わらないーーー。
「ーーーもう無理だわ・・・ーーー」
「私も・・・無理・・・」
お互いがギリギリまで挑戦する、
だからいつも明け方までお互いを求め合うことになる。
「ーーー今日が休みで良かったな(笑)」
そのまま私たちは恥じらいを感じることもなく、お互い生まれた状態のまま抱き合って寝た。

朝日で目が覚める。
朝の日差しが私の瞳を照らし、
眩しさで目を覚ますーーー。
横には大好きな人がスヤスヤと眠っている。
久しぶりに横に寝ている、
最近忙しくて彼には週末なんてなかった。
会えても夜中に来て、
私が目覚めた頃にはいなかったから・・・
今この環境が嬉しくて仕方なくて涙が出る。
「ーーー大好き。」
寝てるのを良いことに私は素直に伝える。
「・・・オレも。」
「えっ?」
返事が来たことに驚くと彼が目をぱちりと開く。
「オレも大好きだぞーーー」
そして私を強く抱きしめ、
また朝から元気な彼は三回も私を愛した。
私も彼には甘いから快く受け入れた。

「昨日、どうして泊まりに来てくれたの?」
そして今私たちはブランチを食べてる。
起き上がったのが11時で朝食と言うには遅すぎる。
「なんか・・・無性に会いたくなってここに来た。」
「ふふ、同じだね。私も会いたかった。会社での海斗さんを見たからなのかな?すごく触れたくて・・・」
「だからあんなに昨日は濡れてたのか!」
「もう、朝から!」
彼は最近よく笑う気がするーーー・・・。
気のせいかも知らないけど、よく笑う。
それが私はとても嬉しい。
「今日・・・映画でも行くか?明日朝からゴルフの接待で、夜帰らないといけないわ・・・」
「分かった。それって女性も行くの?」
「ーーー明日の接待か?明日はオッサンだけだな。時々奥さんとかは来るけど基本オッサンだらけだ。」
「ーーー昨日、海斗さんの仕事ぶりを見てモテるんだろうなぁって思った。」
「ああ、モテるぞ笑。何度告白されたか数え切れねーわ・・・」
「自分で言っちゃう?(笑)」
「けど、そいつらはオレの外見しか見てねーだろ。そう言うの嫌なんだよ。大丈夫、雪乃を裏切ったりしねーよ。めちゃくちゃ好きだし。妬くだけ無駄だと思え(笑)」
結局、私たちは自宅で過ごしたーーー。
出かけることも考えたけど、
二人で自宅で映画を観る選択をした。
「インターンの件、雪乃のおとぼけ発言が見れそうだから受けてみても良いんじゃないか?」
「えっ?やりにくいとか言ってなかった?」
「そう言ったんだけど・・・森田さんまでも雪乃のこと気に入ってしまって。本部長の知り合いだと思ってるから是非製造開発課にインターンをって頼んでたわ。それにオレもちょっと楽しみになった。」
「なんで?」
「オレの部下として雪乃がどれだけ社員達をおびやかされるか、お前の才能を発揮できる気がしてな。そしたらオレの部下達の成長にも繋がる気がしてさ。学生から見た観点をもっと知りたくなった。」
「ーーー海斗さんがそう言うなら受けようかな。」
「自分の心で決めろよ・・・?」
「分かってるけど、社会勉強したいと思うし、受けてみようかなーーー・・・」
「良いんだな・・・?」
「うん、就職課に伝えてくるね。」
「ーーー月曜に本部長に伝えておくけど、多分年明けからだと思うわ。」
「うん、ありがとう。あのさ、来週のクリスマスは会えるの?」
「ーーーその予定。雪乃の誕生日でもあるだろ、計画立ててるから楽しみにしてろ。何が何でも休んでやるわ。」
私は海斗さんに抱きついて感謝の言葉を伝えたーーー。
彼は何を勘違いしたのか、
私から誘ったと取りそのまままたベットインとなった。

こんなに二日間で濃厚な関係を何度も持ったのは初めてで、
お互いにたまってたのかなと思うと、
自分だけじゃなくて彼もだと思うと嬉しくて仕方なくなった。

「ーーー多分次はクリスマスかな。また連絡するけど23日の夕方から26日までは空けておけ。」
「そんなに一緒にいれるの?」
「急なトラブルがなければ・・・ってところだな。年末年始は実家に帰るだろ?だからクリスマスは一緒に過ごそうな。」
涙をこぼしながらありがとうとお礼を伝えた。
自分のことをこんなにも考えてくれる、
あんな大量の資料を抱え、
やらなければならないことがたくさんあるはずなのに、
私のことを考えてくれる。
その気持ちが嬉しすぎて涙を止めることはできなかった。

そして、夜遅くに彼は自分の家に戻った。

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